今日の本235(スパイの妻)
おはようございます。昨日の晩は、あまり風もなく寝苦しかったですね。さすがにエアコンをつけました。つけると寒いけれど止めると暑い。ちょうどいいエアコンの風の当たり具合が難しいですね。
今日の本は、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した、スパイの妻、成之薫さん、です。
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【私が怖いのは貴方と離れること】
この世の中には、知らなくてもいいこともある。
—–貴方は守られている——
知らなくていいことは知らないままの方がいい。
一度知ってしまったら、、、
どうやっても忘れることはできなくなる。
知らなかった自分に戻ることはできないんだ。
知ってから、やはり知るべきではなかった、
そう、思っても、取り返しがつかなくなる。
知らなくてよいことを知ってしまった。
知らなかった自分には、もう戻れない。
知ってしまった以上、選択せざるを得ない。
行動するか、しないか。
好きなものを好きいうこともできず、
やりたいことをやることもできず、
自由に程遠い世の中はいつまで続くのだろう。
戦争が終われば、全ては元に戻るのだろうか。
彼の言う、「自由」とは。
彼と一緒にいられるのなら。
どこまでもついていこう。
スパイの妻と呼ばれて石を投げつけられてもいい。
彼の妻は、私なのだから。
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