おはようございます。朝から霧雨が降っています。雨の中では霧雨が一番好きです。柔らかいシャワーみたいで。傘に当たる音もほとんどしなくて。ああ、平和だなぁ。と思える瞬間です。
今日の本は、青木祐子さん、幸せ戦争、です。
#kokkoさんの今日の本　#青木祐子　#幸せ戦争

【幸せな四つの家の、幸せな四年間】
ひとつ、豊かな家がある。
ふたつ、哀れな家がある。
みっつ、賢い家がある。
よっつ、正しい家がある。

この家に来て、ご近所みんな同じで、仲良くなれると思っていたのに。
みんな同じだと、あるいは自分よりも下だと、
そう思っていたら、そうじゃなかった。
ということにショックを受けた。
頑張って手に入れた幸せが、完璧でないと見せつけられているようで。

これまでも悪者にされたこともあったけれど。
誰もが味方になってくれなくて悲しい目に遭ったことはあったけれど。

わたしのせいじゃない。

痛いのは、
不幸なのは、
わたしのほう。

わたしはとても辛かったのに、頑張ったの。
それなのに。
意地悪な人がわたしを責めてくるの。

わたしじゃない。
わたしのせいじゃない。
でも・・・話も聞いてくれない。

仲良くなれたと思ったのに。
親友だと思っていたのに。
せっかくできた友達だったのに。

頭の上に暖かい手がのびてきた。
よしよし、お前は悪くないよ。
その手のひらは大きくて、とても気持ちがよかった。
この優しさと引き換えなら、友達を失うことなどたいしたことではないのかもしれない。

四つの家のそれぞれの幸せ。
全部違う形。全部違う幸せの量。

隣の芝は青く見える。
あなたの家の芝だって、ほかの家から見たら青いはず。

隣を羨ましがるよりも、
隣に負けないように必死に頑張るよりも、
自分の家の中をもっと見てみて。
きっとそこにはかけがえのない幸せがある。
何にも代えられない幸せが。

大きな幸せじゃないかもしれない。
期待していたほどのものじゃないかもしれない。
小さくても、それはきっとあたたかい。
だから大切にしよう。小さな幸せを。