おはようございます。今朝はなんだかはっきりしない天気ですね。もあっとしていて、じめじめしているので、気分も落ち込みがちです。お昼からは晴れるようです。すっきり晴れるといいですね。
今日の本は、有栖川有栖さん、虹果て村の秘密、です。
#kokkoさんの今日の本　#有栖川有栖　#虹果て村の秘密

【魔法はあるんだよ】
魔法のランプも妖術師の呪文も本当はないし、
宇宙人や未来人と出会うこともないな。
魔法や宇宙人が実在してくれれば面白いのに。
でも、ないんだなぁ。。

でも、推理小説を読んで知った。
魔法はある。
奇怪で不可解な事件も解いてしまう名探偵の推理。
透視能力や予知能力などは持っていない普通の人。
論理的な思考と人間の動きを見抜く洞察力によって、
「不可能を可能」にする。
名探偵の推理や推理小説そのものが、魔法のようだった。

僕は推理小説化を目指す小学生だ。
親は警察官。
だから、皆は僕も警察官になると思ってる。
でも、僕は推理小説を愛してしまった。
もうそれは心底。
僕はいつか推理小説家になるんだ。
そう決めている。

僕はユーと一緒にユーの田舎に遊びに行った。
ユーのお母さんは僕の尊敬する推理小説家だ。
だけど、ユーは作家にはならないという。
あんな素敵なお母さんがいるというのに。
警察官になって刑事になるのが夢だそうだ。
刑事なんて大変なだけなのに。
自分の親が警察官だから、そう思う。
けどユーからしたら、僕が推理小説家になりたい、ってゆうのも理解不能らしい。
締め切り前に鬼の形相になって、子どもに何してくれない親を見てたら、なりたくもない職業らしい。

僕とユーは立場が入れ替わったらいいのに。

虹果て村に言い伝わる、七つの虹の伝説。
・虹の向こうに太陽が出たら村に不吉なことが起こる。
・朝に虹を見たらいいことが起こる。
・夜に虹が出たら人が死ぬ。
・消えてしまうまで虹を見てたら大切な願いは叶わない。
・明神池の映る虹に二人で掛けた願いはかなう。
・完全に七色の虹を見たらすべての願いが叶う。
・虹のたもとには財宝が埋まっている。

それは全部言い伝えであって、
本当に起こることじゃないと思ってた。
・・・・自分の身に降りかかるまでは。

夜に虹が出たら人が死ぬ。
本当に起こってしまったんだ。
しかも土砂崩れで村と外をつなぐ道路が遮断された。

未来の小説家。
未来の警察官。

殺人鬼が村をうろうろする中、僕とユーは事件を解決しようと決心する。二人の少年探偵団は凶悪な殺人犯を捕まえることが出来るのか。知恵を振り絞り、謎に挑みます。