今日の本188(メゾン・ド・ポリス2~退職刑事とエリート警視)

おはようございます。少し暖かさが戻ってきたような気がします。日が長くなってきているのも体調管理するうえで良いですね。オミクロン株が小さな子の間で感染力が強いのが懸念されています。大人がいくら気を付けても、まだまだ理解の乏しいマスクすら嫌がる子どもたちに、いろんなことを徹底して守らせるのは至難の業です。のびのびと成長していくことを困難にさせるパンデミック。学校に行くことを楽しみにしている子たちが、学校に安心していけるような世の中に、一日でも早くなればいいなと祈っています。
今日の本は、加藤実秋さん、メゾン・ド・ポリス2~退職刑事とエリート警視、です。
#kokkoさんの今日の本 #加藤実秋 #メゾン・ド・ポリス2~退職刑事とエリート警視

【どんなに悩んでも、決める時は一瞬です】
かりかりかりかり。ひどく軽く乾いた音。
子どもたちは手に鉛筆を握り、机上に置かれた原稿用紙に何か書いている。
みんな真剣な表情で、ふざけたりお喋りしたりしている子はいない。
自分の机の上にも原稿用紙があった。

かりかりかりかり。音が大きくなる。
しかし自分の原稿用紙は真っ白なまま。
みんなと同じように書かなくちゃ。
焦りが募る。
でも何をどう書いたらいいのか分からず手も動かない。

かりかりかりかり。
音はさらに耐えがたいほど大きくなった。
必至に頭を巡らせて手を動かそうとする。
それでも書くべき言葉が見つからず、、、
どんなに頑張っても、手は張り付いたように動かなかった。

だれかたすけて。。。

かりかりかりかり。
原稿用紙の上を動く音にかき消される。
焦りは恐怖に変わり、
同時にひどく悲しく、
寂しい気持ちが押し寄せた。

目が覚めると、見慣れた闇が広がっていた。
教室と原稿用紙、鉛筆の音。
耳にはまだかりかりかりという音が残こり動機がする。
自分が見る、唯一の夢だった。

ここにいる人は、後悔を抱え、罪を背負っている。
だから繋がりあえるし、優しくもできる。
ひよりさん、あなたも同じでしょう。

迷いも不安も、消えてはいない。
それでも目の前が開け、力がみなぎってくるのを感じた。
「あなたもメゾン・ド・ポリスの仲間です」
伊達さんの優しい声が染み渡る。
真実を知って、父親を取り戻す。。。
そう、決めた。

メゾン・ド・ポリスのメンバーと事件解決に奔走するひより。
上からの圧力で右往左往しながらも、前に進んでいきます。

ひよりの父は生きているのか。
家族と離れて今どこにいるのか。
なぜ身を隠さねばならなかったのか。
すでに亡くなっているのか。
ひよりの父が失踪して11年、その真相がいま明かされます。

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