今日の本184(書店ガール)

おはようございます。オミクロン型が急速に広まっていますね。垂直にグラフがあがっていく中、不安も高まってきます。この状況はいつまで続くのでしょうか。ゴールが見えないと疲弊も大きいです。少しでも安心材料が増えるといいですね。
今日の本は、碧野圭さん、書店ガール、です。
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吉祥寺にある書店を舞台に、自由奔放な“コネ入社のお嬢様”亜紀と、アルバイトを五年経験後正社員になったアラフォー副店長“たたき上げの苦労人”理子が仕事や恋の困難に果敢に挑むことで、自分自身に足りなかったものや忘れていたものに気付き、互いに成長していく物語です。

【やっぱり本が好き】
書店員ってけっこう地味でハード。
本屋が本をきれいに並べないでどうするんですか。
魚屋が魚を、八百屋が野菜を、綺麗に並べるのと同じです。
ずっと売れなかった本が棚の中でちょっと位置を変えただけで売れることもあったりするんですから。
本を際立たせる目立たせる。手に取りやすい手に取りたいと思う並べ方。
忙しさにかまけて本に手をかけないでいると、空気がよどみ人が近寄らなくなるんです。

雑誌の付録目当てに雑誌を買う人って多くないですか?
あの付録の紐かけって、実は書店員がしてます。
雑誌に挟まれている付録。最近本当に多いですね。
雑誌と付録別々で届くんですよ。
それを一冊一冊手作業で付録と本誌を合体させてます。
雑誌からはみ出る付録。
十センチ以上もある箱入りの付録。
付録のおまけに雑誌がついているかと思うくらい付録が豪華。
本当に面倒で仕方のない作業だけれども。
でも、こうして一冊一冊触って紙の塊でしかなかったものを、
書棚に置けるようにして雑誌は雑誌になっていくんです。

コミックでよく見かけるビニールのカバー。
ビニールでコミックの単行本などをラッピングすることをシュリンクって言います。
特に新刊は立ち読みができないように、たいがいこの作業を行います。
これも一冊一冊手作業。
台車一杯に積まれた本を見るとげんなりしてしまうほど気の遠くなる作業です。
いっぺんにはできないので時間がある時に手分けして作業します。

お店の利益ってどのくらい?いいとこ突いてきますね。
一冊560円の本を売ったとします。
お店の利益は20%の120円。
1000冊売れて、やっと12万円。
たったそれだけ?
ええ、たったそれだけなんです。

お店の売り上げを500万上げようと思ったら・・・・
それはそれは大変なことで・・・
イベントやフェアをやったり、ポップを工夫したり、経費を削減したり、、、
それはそれは無謀なことで・・・

でも売り上げ500万アップを達成できなければ、お店は半年後に閉店。
そんな窮地に追い込まれた理子たち。
正社員も契約社員もアルバイトも書店が生き残るべく力を尽くします。
お金はかけれないからアイディアで。
書店の飾りつけは自宅にあるものを持ち寄りで。
苦労が多い仕事だけど、やっぱり本が好き。
この仕事以外は考えられない。そんな人たちばかりです。

吉祥寺店は生き残ることができるのでしょうか?

ドラマ化されています。亜紀役(渡辺麻友)理子役(稲森いずみ)

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