今日の本231(ガール)

おはようございます。親族間でもうまくいかないことが多いですね。みんなで協力して乗り越えないといけないとき、それぞれの家族の事情はありますし、できることできないこともあると思います。そこで意見の食い違いやらで親族間で亀裂が入ってしまうととても悲しいですね。
今日の本は、奥田英朗さん、ガール、です。映画GIRLの原作本です。四人の女性のお話が詰まった一冊。女性の生き方は人それぞれ。こういう生き方もあるんだな、と、男性作家さんがこれを書いたんだということにまずびっくりします。
#kokkoさんの今日の本 #奥田英朗 #ガール #GIRL

【100回生まれ変わったって、私は100回とも、女がいい】
もう“女の子”ではなくなりかけた微妙な年代の“GIRL”たち。
人生に悩む4人のGIRLが登場します。

★大手広告代理店に勤める29歳の由紀子。
ファッションが年相応じゃないと指摘され、
“ガール”としての潮時を考え始める。
友人から恋人になった蒼太との恋愛にときめけず、
堅物なクライアント・安西とは猛対立。
恋も仕事もうまくいかないこと焦り、自分を見失う・・・。

★大手不動産会社に勤務する聖子は、34歳既婚、子どもなし。
女性管理職に抜擢され、年上の部下・今井哲夫とも良い関係を築こうとするが、
男性優位な考え方を持つ今井とついに衝突する。
一方、夫の博樹は、妻のほうが給料もキャリアも上である事を気にするそぶりもない。
聖子は管理職として、妻として、自信を失くしていく・・・。

★老舗文具メーカーで働く容子は、34歳独身実家住まい。
おしゃれも恋愛も面倒くさくなってきた折、
イケメン新入社員・和田慎太郎(林遣都)の教育係に任命される。
あっという間に女性たちの人気を集める慎太郎に、
容子も知らず知らずに惹かれていくが、年齢差はひと回り・・・。
自分の感情を押さえ込む。
家に帰れば、妹の結婚が決まり、両親にも気を遣われる始末。
自分に素直になれない日々が続く・・・。

★自動車メーカーに勤める孝子、6歳の息子を持つシングルマザー。
離婚を経て、3年ぶりに営業職に復帰。
境遇を言い訳にしたくないと頑張るが、周囲から気を遣われてしまう。
母親と父親、一人二役で息子を育てることにも必死。
しかし息子はそんな母親の姿に違和感を抱いているようで・・・。
自分のがんばりが空回りしているような虚しさを感じはじめる・・・。

一点共通点もないような感じの四人ですが、実は仲の良いお友達です。
もう、どれが正解とか、どれが幸せとか、そいううのどうでもよくない?
自分は自分だ!と思える、
ああ、これ共感できるな思える、
そんな、一文が必ず見つかる。

本気で頑張るGIRLたちに贈る共感ポイント満載の、女子必須バイブルです。
わたしはシングルマザーの息子クンが、6歳の子どもながらに親に気を使い、
「お母さんはお仕事だから邪魔しちゃいけない」、と
風邪でしんどくても黙って耐えている健気なシーンがジーンときました。
お母さん思いのいい子だなぁ、よくできた子供だと、感心してしまいました。
親ががむしゃらに頑張っているところを見ていると、
自然とそうなっていくのかもしれませんね。
親の背中をしっかりと子供は見ています、そのことを忘れないようにしましょう。

映画化されています。


四人のガール:滝川由紀子(香里奈)、武田聖子(麻生久美子)、小坂容子(吉瀬美智子)、平井孝子(板谷由夏)

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