おはようございます。今日は朝に急に雨が大量に降ったのでびっくりしました。明日は雷雨の予報だそうです。天気予報をよく見ましょう。
今日の本は、池井戸潤さん、MIST、です。
#kokkoさんの今日の本　#池井戸潤　#MIST

【中野「霧」事件】
自殺願望を持つ者が集う根ネットで中野に本部がある「MIST」。
被害者の5人は掲示板に自らの悩みを書きつけ、
自殺の方法と実行を予告していた。
会員はハンドルネームを利用し、匿名で発言を繰り返していた。

標高500ｍのどかで風光明媚な高原の町・紫野で、
一人の経営者が遺体となって発見された。
一見、自殺なんてしなさそうな人だった。

彼は「MIST」の利用者だった。
「博士」なるものから自殺の方法を伝授されていた。
自殺か他殺か。
難航する捜査。
嘲笑うかのように、第二第三の事件が続けざまに起きる。

自分が信じられなくなり、パニックになる。
そんな時思い出すのは、彼の言葉だった。
辛いときを乗り越えることができた。

落ち着け。
相手の言葉を全て鵜吞みにするな。
君にとって正しいものとそうでないものに分けろ。
分析しろ。
冷静さを失ったらだめだ。
気楽にいこう。肩の力を抜け。

そうやって励ましてくれた。
でも、彼が「博士」なのかもしれない。
そう、疑ってしまうと、もう駄目だった。
霧の中に迷い込んでしまったかのように。
誰にも認めてもらえなかったとき、
彼だけは私のことをわかってくれたのに。

「見かけ」で判断してはいけない。
だから、苦しい。見かけと本質は違うから。
自分で抱えるしかない悩み、思い。
それが難しい。

”霧”のように捕まらぬ犯人。
ただ一人の警察官・上松五郎が立ち向かいます。
霧の中で迷いながら、見えてきた驚くべき真相とは。