今日の本211(しあわせのパン)

おはようございます。桜が満開です。週末お花見に行かれた方も多いのではないでしょうか。桜咲く、その期間は短いけれど、そのはかなさが桜の魅力を引き立たせている気がします。古から愛され、いつまでも愛されつづける桜。海外でも愛される桜。桜が日本の国花であることを誇りに思います。
今日の本は、三島由紀子さん、しあわせのパン、です。
#kokkoさんの今日の本 #三島由紀子 #しあわせのパン

【わけあうたびに、わかりあえる気がする】
北海道の静かな町・月浦にある、カフェ・マーニ。
パンの焼ける匂い、珈琲豆を挽く香り。
水縞君が焼けたパンを運んでくる。
りえさんが珈琲豆を挽いている。
あったかいことがごちそう。
来る人を優しく迎えてくれるあたたかい場所。
それが、カフェ・マーニ。

違う場所に身を置くって必要な時あるよね。
何が自分にとって一番大切なことなのか、
見えなくなることってあるから。

コウイウコトナノダ。
私が、ほしかったのは。

これ、おいしいよ、食べてみる?
ってひとつのものを二つに分けてシェアしあったり、
これ、おいしいねって言いあったり。
言葉にならない「おいしね」を目で交わしあったり。

そんなこと一度もなかった。
それは全部自分が何が欲しいか、何が好きか、わかっていなかったから。
もがいてもがいて恥かいて。
もがいたことがある人間じゃないと幸せはないかもしれない。
かっこわるくていいのだ。
かっこわるい自分を知っている人は大人だと思う。

大切に思っていることを大切にして生きていたかった。
でもそのうち大切なものがわからなくなってしまって。
そのときに水縞君がここに連れてきてくれた。

ずっとずっと見てて。私のこと。
水縞君のことも見ているから。

お家に帰ろう。
それがボクからの精一杯のプロポーズの答えでした。

りえさんは見つけたのです。
自分を。

ボクハキミヲアイスボクハキミヲアイス。
君を愛す。
ボクが生きる意味。
ずっと探していたもの。
やっと見つけた。

【月とマーニの絵本より。】

少年マーニは 自転車のかごに月を乗せて
いつも東の空から西の空へと走っていきます。
太陽を乗せた少女ソルがやってくると
マーニは少しお休みします。

ある日マーニが歌いながら自転車を走らせていると
やせ細った月が言うのです。
「ねぇマーニ、太陽をとって。
一緒にお空にいると とってもまぶしくって。」

「だめだよ、太陽をとったら困っちゃうよ」
「誰が?」
「僕だよ。」
「どうして?」
マーニはきっぱり言いました。

「だって太陽をとったら君がいなくなっちゃうから。」
そしてこう続けました。
「そしたら夜に道を歩く人が迷っちゃうぢゃないか。」

「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ。」

そしてそれからずっと
いつまでも月とマーニは自転車に乗って
毎日夜空を渡っています。

映画化。人生に迷ったら、行きたい場所。

映画予告編。

コロナ感染症対策

コロナ感染症対策として検温・マスクの着用・手指の消毒等のご協力をお願いいたします。万全の対策をしてお待ちしています。ご安心してご来場・ご来店ください。