不動産のお話40(空き家バンク)
今回は、増え続けている空き家、を解消する、空き家バンク、という制度をご紹介します。
空き家はほおっておくと、寂れていきます。家も生き物なのです。手を入れてあげて、人が住んであげて、はじめて家は長持ちします。持ち家があるんだけれども、遠くて行く機会も時間もないし、でもほおっておくと廃墟になってしまう。というオーナーさんの困りごとと、田舎暮らしをしてみたいけれども、購入するまではちょっとまだ考えられないかなぁ・・・という人を結びつける、そういうサービスのお話です。
空き家バンクとは
空き家バンクは、空き家所有者と空き家に住みたい人をつなぐサービス。自治体主体で運営しており、地域内の空き家を売りたい、貸したい人から空き家登録をしてもらい、買いたい人や借りたい人に情報を提供することでマッチングさせます。この情報を元に、空き家を買いたい人や借りたい人が最良の物件を見つけて申し込み、購入や賃貸ができるといった仕組みです。
なぜ空き家バンクが登場したの?
増え続けている空き家は、社会的な問題となっています。現代では、古民家カフェなどといった収益にも利用され、有効的に活用することで地域の活性化にもつながることから、積極的な空き家利用が推奨されています。
しかし、田舎の奥地にある空き家は、そもそも存在自体が知られていないため、活用するにもできません。つまり、情報がないことが一番の問題だったのです。空き家の情報を共有することができれば、活用されやすくなるということから空き家バンクは誕生しました。
必要性?
民間の不動産仲介業者も空き家物件の仲介をしていますが、ほとんどの目的が営利です。
運営の主体が地方自治体の空き家バンクは、空き家という社会問題を解決するために活用しているものなので、目的は営利ではありません。周囲の住民や環境を守ることが目的の空き家バンクは、必要なサービスといえるでしょう。
★メリット(o^―^o)★
・とにかく安く借りられる
不動産仲介業者が紹介している空き家を借りた場合、仲介手数料を支払う必要があります。しかし、営利目的ではない、空き家バンクを利用すれば、仲介手数料が必要ない場合や、格安で物件を購入することが可能です。特に、地方の空き家の場合には、物件価格が相場よりも安く設定されている可能性もあります。
・自治体にもメリットアリ
空き家が多い地域というのは、人口が少ないということです。そのため、空き家バンクを利用して住む人が増えると地域活性化にも貢献することになります。また、空き家をビジネスに利用することで、地方から訪れる人や移住者も増え、さらなる地域活性化につながるかもしれません。
・補助金制度アリ
空き家バンクは、自治体が運営しているサービスなので、さまざまな補助金制度が利用できます。建物の改修費用などを一部補助してくれる制度などもあるので、うまく利用すれば初期費用を抑えることが可能です。
★デメリット(´;ω;`)★
・所有者と直接交渉する必要アリ
営利目的ではないため、運営している自治体は契約や仲介に関与していません。ですので、自分で直接利用者と交渉する必要があります。トラブルにつながる恐れもあるため、協定を結んだ地域の宅建業者に仲介に入ってもらう自治体もあります。
・詳しい物件情報は現地で確認する必要アリ
物件の情報を提供している空き家バンクですが、詳しい情報が掲載されていないケースが多くあります。これは、不法侵入やいたずらのリスクを避けるためといわれています。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
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