不動産のお話57(マンションの床面積②専有面積・共有面積)

前回に引き続き、マンションの場合の床面積のお話の続きを。今回はマンションのパンフレットによく出てくる用語、専有面積・共有面積、のお話をできたらと思います。


専有面積ってどこ?


一戸建ての広さを「床面積」と呼ぶのに対し、賃貸住宅やマンションの広さは「専有面積」と呼ばれます。
賃貸広告やマンションの販売図面やパンフレットに書いてある専有面積とはどの部分でしょうか?

マンションなどの区分所有建物を購入される場合、販売図面やパンフレットに専有面積が記載されています。戸建て住宅の場合には専有面積という概念はありません。

マンションやアパートなどの集合住宅では、個人的に使用できる部分と共同で使わなければいけない部分とがありますが、このうち、借主が個人的かつ独占的に使えるスペースのことを専有、つまりその部分に所有権があり独占して使える部分の面積のことです。具体的には壁・床・天井に囲まれた空間です。

どこを境目とするかには諸説ありますが、もし壁・床・天井の境界線としてしまうと、壁や床の塗り替えなど内装工事ができないことになります。ですので、壁の真ん中を境界として計算したのが専有面積です。

つまり専有面積は、壁や柱の中心(壁芯:「へきしん」または「かべしん」)から計算した壁芯面積で示します壁や柱の厚みを半分含めて面積を算出します。※尚、壁の真ん中まで専有面積といっても、壁などは躯体部分であり穴を開けたり削ったりすることはできませんのでご注意ください。


共用部分ってどこ?


専有以外の部分が共用部です。

共用部分は、躯体部分や廊下、屋上、エレベーター、給排水管などの共用設備、窓やサッシ、玄関ドアなど外部と接続する部分、そしてバルコニー・ベランダ・庭も含みます。

バルコニーは意外に思われるかもしれませんが、ここは専有ではなく専”用”部分とお考えください。

つまり、共用部分ではあるけれど、それぞれの区分所有者がそれぞれ自分専用で使いましょうと合意が取れた部分なのです。

ですので、勝手に棚を作ったり物を置いたりなど、バルコニーは勝手な使い方ができず、マンションの管理規約に従って使わなければなりません

 

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