不動産のお話54(様々な床面積④:施工面積)
今回は、様々な床面積についてお話しできたらと思います。床面積といっても、延べ床面積・建築面積・土地面積・施工面積など、いろいろな床面積の種類があります。
今回は施工面積についてお話しできたらと思います。
施工面積と延べ床面積の違い
はじめに、施工面積と延床面積の違いについて解説していきます。
≪施工面積≫
施工面積とは、建築基準法で延床面積に含めない部分も含めた面積のことです。ベランダや一定の高さの小屋裏空間、車庫、玄関ポーチなどが含まれます。実際には「含める範囲」という定義がなく、どこまで含めるかは住宅会社によります。一般的には延床面積よりも大きくなることが多いでしょう。
≪延床面積≫
延床面積とは、住宅の階数分の床面積のことです。2階建てなら1階、2階の合計になります。施工面積では含めていた、ベランダや玄関ポーチは含めません。そのため、施工面積よりも面積は小さくなります。
延べ床面積と施工床面積を比べてみると・・・・
こんなにも違ってくるんですね。
これは坪単価の計算にも影響してくる数字です。よく広告に ”坪単価○○万円” とありますが、延べ床面積で計算する場合と、施工床面積で計算する場合ではかなり数字が変わってきます。
※坪単価の計算方法にはルールがありません。そのため、住宅会社によっては「延べ床面積」ではなく、「施工面積」で計算する場合もあります。なぜなら、延べ床面積より施工面積を使う方が坪単価が安くなるからです。坪単価が安いほうが、エンドユーザーにとってはお買い得感がありますから、売れやすくなるためです。
次回は、坪単価ってなんぞやと、坪単価の計算方法についてお話しできたらと思います。
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