不動産のお話36(住宅ローンにおける団体信用生命保険④団信の保証内容)

今回は、団信(団体信用生命保険)の幅広い保障内容について、お話しできたらと思います。

団信の保障内容の変化

従来の団信は、「死亡または所定の高度障害状態」というのが適用条件でした。

昨今医療の進歩とともに、さまざまな病気が「治る」時代になってきたのは皆さんも感じてられると思います。「働きながら病気を治療する」時代ともいえるでしょう。このような背景から、団信の保障内容は、「死亡または高度障害状態」のみ適用されるものではなく、もっと幅広い内容を保証に加えることで、より消費屋のニーズにこたえることのできるように変化してきました。


がん特約


※がん団信では、加入(契約)から90日の免責期間を設けている場合が多いです。その場合90日間は、万が一がんと診断確定されても団信は適用されません。

※がん団信では、「上皮内がん」は適用されません。上皮内がんは、一般的に治療手術を行えば転移の可能性が低いとされていることから、団信の適用対象外とされています。


がんを含む三大疾病特約など


3大疾病、7大疾病、8大疾病、多いところでは11大疾病病など、数種類の疾病をまとめて特約として付加する団信もあります。メジャーな3大疾病とは、「がん、脳卒中、急性心筋梗塞」のことをいいます。

7大疾病などは、基本となる3大疾病に加えて、各金融機関が独自に決めている場合が多いです。きちんと確認しておきましょう。


介護特約


通常の団信(死亡または高度障害状態)の適用条件に加え、所定の要介護状態になった場合に、その後の住宅ローンの支払いが免除となるのが、介護特約を付加した団信です。要介護状態に関して、各金融機関で基準を決められている場合が多いので、確認しておきましょう。


特約の不可により金利が上乗せになる!?


しかし、上記のような何らかの特約を付加し、幅広くサポート可能な団信に加入する場合は、特約の保険料相当分として金利が上乗せされます。取り扱う金融機関にもよりますが、住宅ローンの金利に0.1から0.3%程度が上乗せされる場合が多いようです。

※ネットバンキングを中心として、所定の要件を満たせば、特約を付加した団信でも保険料が無料になる商品を取り扱っているところもあるようです。

※基本的に特約付き団信は金利上乗せとして特約の保険料を支払います。一方で、一部の金融機関では、金利上乗せではなく、特約保険料として毎年又は毎月別途支払うタイプもあるようです。

以上、団体信用生命保険について4回にわたりお話してまいりました。少しでもご参考になれば幸いです。

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