今日の本221(うちの旦那が甘ちゃんで2)
おはようございます。まだGW休暇中の方もいらっしゃるかと思います。連日テレビでGWのUターンラッシュの映像を見ていると、どこかへ行くときは電車か飛行機がいいのかなぁと思ったりもします。長い休み明けの五月病にならないよう体調を整えましょう。
今日の本は、神楽坂淳さん、うちの旦那が甘ちゃんで第2弾、です。ぼんくら同心とその妻がタッグを組んでお江戸の事件を解決します。
#kokkoさんの今日の本 #神楽坂淳 #うちの旦那が甘ちゃんで2
【罪人に同情するぼんくら同心】
「何重にも罪を重ねた人をどうやって助けるのですか!?」
「俺が思いつかぬから、沙耶に聞いておるのだ」
この人に犯人を捕まえる気などあるのだろうか。
大きなため息とともに、どうしたものかと頭が痛くなった。
【掏摸のかどかわし】
幸せになりたくないか?
そこ行けば、掏摸を辞めて幸せに暮らせる。
そう声をかけられた。
悪いことばかりしてきた自分が幸せになれる。
そんな甘い言葉に、つい、乗ってしまった。
江戸の人間は、江戸に住んでいるという誇りがある。
同業者に田舎に引っ越す、といっても同意してもらえない。
かどかわしにあったんなら、納得してもらえる。
悪いことをしようと思ったわけじゃないんだ。
みなで幸せになりたかった。
掏摸なんてやめて足を洗いたかった。
お天道様の下を歩きたかった。
だから、みなを脱出させるのに、手を貸してしまった。
こんな俺らでも、幸せになれるって。
信じたかった。信じてたんだ。
事情がない犯罪など存在しない。
どんな凶悪な犯罪を犯した人間でも事情はある。
でも、
同情していては同心として仕事ができない。
それでも、
何とかしたいと思ってしまうのだ。
ああ、うちの旦那は甘ちゃんだ。
だけど甘ちゃんにしかできないこともある。
そんな彼のために、私は小者として支えよう。
きっと彼なら江戸の民を笑顔にできるから。
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