不動産のお話37(1.5世帯住宅って??)
今回は、最近話題の「1.5世帯住宅」についてお話しできたら、と思います。
基本的には、親世帯と子世帯が一つ屋根の下で生活を共にする、「2世帯住宅」が一般的です。
しかし、近年、家族構成の多様化により、「1.5世帯住宅」という暮らし方がでてきました。多世帯での同居を考えている人に選択肢が広がり、より自分たちにあった暮らしを探求できるようになってきたのです。
”.5世帯”
「.5世帯」とは、ひとつの世帯と単身の成人が同居するというもの。
ex.両親と成人である単身の子ども
ex.両親と祖父(両親と祖母)
などの家族構成があげられます。核家族化の増加、単身世帯(高齢・若年世代共に)増加した結果、「.5世帯」という考え方が誕生しました。
※核家族:一組の夫婦と子ども(未婚)からなる家族のこと。
現在異常気象により、大きな災害が頻発しています。この経験から、家族がひとつ屋根の下で暮らすことの大切さが見直されています。単身で生活していると、万が一危険に晒されたときに助けを求めることが困難になります。一人という環境は不安感が強まる傾向にあります。いつ、大きな災害に見舞われるかわかりません。こうした背景から、1.5世帯などの「.5世帯」という新しい暮らし方が誕生したのです。
1.5世帯住宅のポイント
従来の多世帯住宅である2世帯住宅は、プライバシー確保を重視し、生活空間を分離する、という設計を採用していました。
しかし、1.5世帯住宅の場合は、少し違います。
ひとりひとりのプライバシーを確保しつつ、一緒に住む上でのメリットを強調した暮らし方が提案されています。
一室にサニタリー(バスルーム、トイレ、キッチンなどの水回り)やミニリビングを設けることで一人暮らしをしているかのような感覚を楽しめる設計を採用しています。もちろん、家族とのだんらんを楽しむ共有リビングも備えています。
この設計により、1.5世帯住宅は、
”家族とともに過ごす安心感”
”プライベート空間の快適さ”
の両立を実現しました。
「孤独感のないプライベート空間が設けられている」、というのが大きな特徴です。
お互いに自分らしい暮らし方を尊重できる、適度な距離感、将来の多世帯同居への準備につながる、など、魅力が多い1.5世帯住宅。自分たちのライフスタイルと照らし合わせて、「.5世帯住宅」の導入を検討してみてはいかがでしょう。
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