不動産のお話33(住宅ローンにおける団体信用生命保険①)
戸建てやマンションなどのマイホーム購入を検討する際、多くの場合で住宅ローンの契約も併せて検討すると思います。その時に、住宅ローンに団体信用生命保険を付加するかどうかも考えなければいけません。今回は、団体信用生命保険(以下、団信)のことをお話しできれば、と思います。
団体信用生命保険ってなに?
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約時に加入する保険のことです。保険の内容は、住宅ローン名義の契約者が死亡または高度障害状態になった場合、それ以降の住宅ローンの支払いが免除され、遺族に住宅を残すことができるというものです。
!!!注目!!!
★団信は住宅ローンの契約時にしか加入できず、中途付加はできません!!!
※金融機関によっては、一定期間の中途付加をキャンペーンの一環として実施している場合がありますが、基本的には中途付加はできないと考えておきましょう。
★住宅ローンの借り換え時で団信に加入できる!!!
団信を付加するための最も確実な方法は、住宅ローンを借り換えすることです。
借り換えとは、新たに住宅ローンを申し込むことになるので、いちから審査が必要になってきます。
※この際に団信を付加すれば、中途付加という取り扱いではなく、「団信を付与した新規の住宅ローン」という扱いになります。
団信と生命保険の違い
団信は、「生命保険」の一種になります。生命保険の中の死亡保障の部分になります。しかし、普通の生命保険と違うところがあるので誤解なさらないようにしてください。
★保険金は保険会社から銀行に支払われる!!!
生命保険における死亡保障では、契約者が死亡した場合、死亡保険金は保険会社から遺族へ支払われます。
一方、団信では、契約者(住宅ローン名義者)が死亡または高度障害状態になった場合に、その時点での住宅ローンの残債を、保険会社が住宅ローンの引受先である銀行へ支払います。
これをもって相殺されるため、残債は消滅し、以降の住宅ローンは免除されます。つまり、団信に加入していても、遺族には金銭としての支払は一切ありません。
★生命保険料控除は適用外!!!
団信は、確定申告の際に控除となる「生命保険料」には適用されません。団信にかかる税の優遇制度はありませんが、住宅ローン全体で考えると、住宅ローン控除などがあります。
次回は団信のメリットデメリットをお話しできたらと思います。
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