不動産のお話16(住宅ローンの審査に落ちた場合に考えられる理由、その④)
銀行に住宅ローンの事前審査を出したのに落ちた・・・承認されなかった・・・。
なんで????
そう思うのが普通ですよね。でも銀行はなぜ落ちたのか教えてくれないのが一般的です。
今回は銀行が融資するにあたってリスクだと考えているものを紹介したいと思います。
会社員で保険が国民健康保険
事前審査では健康保険証(のコピー)を提出します。これは、会社員でも個人事業主でも関係ありません。
会社員の場合、社会保険への加入は義務ですので、社会保険へ加入せず国民健康保険で社員を雇用している会社は、審査する銀行からするとリスクと考える場合がほとんどです。
勤務先が親の会社
会社員だけど勤務先が親の会社の場合。この場合も審査がきびしくなります。理由は、同族の会社だと給与の設定があってないようなものだからです。つまり年収に正当性がない(=いくらにでも設定できる)、ってみているわけです。住宅ローンの借り入れをする直近1年間だけ年収を上げて操作することができるので、勤務先が親の会社の場合、銀行は収入証明×直近3年分と会社決算書×直近3期分を要求します。
税金(市民税・所得税)を払っていない
銀行は、税金(市民税・所得税)を払っていない方には住宅ローンの融資はしません。源泉徴収票を見ると、税額の記載欄があります。給料から税金が徴収されていない場合は、もちろんここに税額の記載がありません(0円と記載されます)。
※確定申告をせずに税金を支払っていない場合は、確実に住宅ローンの事前審査に落ちます。
最近離婚してすぐに再婚した
離婚して再婚する、銀行は何を見ているか。
・離婚した時に、慰謝料・養育費が発生しているんじゃないか。
・毎月の支払額を、この慰謝料・養育費が圧迫するんじゃないか。
上の返済負担率を超えているんじゃないか。去年の源泉徴収票の扶養家族欄に元奥さん(子供)の名前が書いているのでわかります。
※離婚して数年経っていると、源泉徴収票には出ないので、わかりません。
独身(男女問わず)
銀行が「え、なんで新築一戸建てを1人で買う?必要?」って考えるんですね。たとえば、男性ひとりでも、女性ひとりでも1人で新築一戸建てを購入しようとしているなら、銀行からすると謎だらけだったりします。
夫婦だけど奥さんだけで申込みをした
≪その1≫
ご主人さんがむかし事業をしていて失敗して、自己破産した。ご主人さんで住宅ローンは借り入れできない。
≪その2≫
ご主人さんが個人事業主で、申告している収入がめっちゃ低い。ご主人さんで住宅ローンの借り入れがむずかしい。
≪その3≫
ご主人さんが昔、消費者金融から借り入れをしていて、何度も返済が遅れた。ご主人さんで住宅ローンの借り入れはできない。
銀行の住宅ローンの借り入れは、原則
- ご主人さんだけ
- ご主人さん+奥さん
奥さんだけで、住宅ローンを申込むと、高確率で落ちます。銀行は、とことんリスクを嫌います。奥さんだけで申込む場合は、ご主人さんを連帯保証人につけることが条件になる場合がほとんどです。連帯保証人になる人(ご主人さん)は、かならず個人信用情報をチェックされます。
※住宅ローン審査の謎を①②③④に分けてご紹介させていただきました。ご参考になれば幸いです。
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