LFORT BLOG

2020年11月13日

今日の本59(死神の浮力)

おはようございます。毎日コロナのニュースで少しどんよりした気分になりますね。インフルエンザとコロナは同時にかかった患者さんがいるそうです。幸い重症ではなく軽症だそうですが。マスクや手洗いうがいが基本原則です。この寒い時期を頑張って乗り越えましょう!!
今日の本は、伊坂幸太郎さん、死神の浮力、です。
♯伊坂幸太郎 ♯死神の浮力

『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました。クールでちょっととぼけた死神さんのお話です。
彼の訪れる日はいつも雨。だからいつも傘をさしている。彼らは8日間対象と接触し、「可」であるか「見送り」であるかを判断する。もちろん命の長さだ。「見送り」の場合は20年延長される。だが、それはごくごく稀だ。彼らはほぼ毎回「可」を出す。死神にも色々いて、一度対象と接触しただけで「可」を出すもの、不真面目、真面目、その辺りは人間と同じだ。結局、最後には「可」を出すのになぜ真面目に律義に8日間付き添い職務を全うするのか。
彼の訪れる日はいつも雨。
彼はこよなく音楽を愛する。
彼は人には興味がない。
だか、彼と関わった死にゆく人は、きっと関わらなかった8日間よりも、関わった8日間を過ごせたことを幸せに思うだろう。
一年分笑った。
ハラハラドキドキした。
いい時のことを思い出した。
最悪な気持ちを忘れられた。
千葉は特に何もしない。ただ会話をするだけ。でも会話がちぐはぐで、参勤交代の大変さの話とか、城の塀の話とか、いつの時代の話!?とツッコみたくなる話ばかり。でも千葉は大真面目。どういう形で死を迎えるかは分からない。だが、最後の8日間を一人で過ごすより、ちょっと変わった他人と過ごすのもアリかな、そう思えた。
人はいつか必ず死ぬ。
もしかしたら明日かもしれない。
ずっとずっと先かもしれない。
わからない。
だから、一日を大事に生きたい。せめて死に間際まで笑っていたい。死の恐怖よりも、精いっぱい生きたことを誇りたい。ああ、生きてた、ああ、生きてたんだ、確かに存在していた、その時には大好きな人のことを想っていたい。大好きな人には泣かないでほしい。いつまでも自分の笑い顔を、いつまでも楽しかったことだけを覚えておいてほしい。
死神の精度シリーズの、二作目です。大切な何かに気づく一冊です。

死神の精度 映画化
キャスト:千葉:金城武さん

死神の浮力 舞台化

カレンダー

11月 2020
« 10月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アーカイブ