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2020年9月26日

今日の本49(カエルの楽園)

おはようございます。昨日はすごい雨でしたね。久々に長靴をはきました。この週末はお天気は回復しそうなので、お出掛け日和になりそうです。たまっているお洗濯物も一気に乾かしてしまいましょう。
今日の本は、百田尚樹さん、カエルの楽園、です。国家の意味を問う一冊。日本が置かれている状況をカエルに置き換えて訴えられている、今まさに読んでほしい本です。
♯百田尚樹 ♯カエルの楽園

「平和とは何か」
「愚かなのは誰か」
アマガエルのソクラテスとロベルトは、自分の国が酷い状況で、もっと暮らしやすい国を探して旅に出ます。長い旅の末、たどり着いたのが「ナパージュ」という国。そこには【三戒】があり、それが国を豊かに守り続けていると信じられています。自分たちがいた国よりもずっと平和で温和なツチガエルたちが住むナパージュは、二人にとって理想の国に見えました。そしてこの国の素晴らしい思想を自国に持って帰って平和な国にしたいと思ったのでした。
【三戒】とは
一、カエルを信じろ
一、カエルと争うな
一、争うための力を持つな
生まれながらに毒腺を持つナパージュに住むツチガエルたちは、生まれるとすぐその毒腺を潰してしまう、ほどの三戒を守る徹底ぶり。過去の過ち。過去に大殺戮をした自分たちは凶暴な面をもっているのだ、だから、毎日世界に謝罪し、毎日三戒を頭に叩き込む。もう二度と過ちを犯さないように。争う力を持つから争いになるのだ。相手を信じて、話し合いで解決しよう。自分から争うことも、攻撃されて争うことも、禁止。相手を信じる。相手がいい人だと信じる、わかりあえるはずだと。そうすれば平和はおのずと訪れる。
かつて南の領域に目を光らせていたナパージュと協定を結んでいたワシがいました。ワシのお蔭で国は平和でいられたのに、それを忘れたナパージュ最高機関に三戒を破る存在としてワシは追い出されることになったのです。その日を境に、南の国境からウシガエルたちが入ってきました。それを見て危険を感じた国の中で一番大柄なツチガエルの三兄弟が、国を守るためにウシガエルの侵入を未然に阻止しました。本来なら褒められていいはずの行為。だが三戒を破ったということで、国家の最高機関の決定で、一人は死刑にされ、二人は目を潰され手をちぎられた。もう争うことができないようにと。
きっとウシガエルはたまたま新しい土地が珍しくて、そこに数日滞在しているだけなんだ、飽きたらすぐに帰ってくれるだろう、と楽観視するナパージュ。気が済んだら出て行ってくださいね、と説得してもいつまでも帰らないウシガエルたち。そうしているうちに、ウシガエルが次々と入ってきてしまう。まぁ、少しくらいの土地ならウシガエルにあげればよいじゃないかと、土地を進呈してしまうナパージュ。最高機関は何度も何度もウシガエルと話し合いを続けました。でも相手の要求を呑むばかりで、相手はこちらの要求を一向にくんではくれなかった。あるものは食べられ、あるものは慰み者にされ、あるものは奴隷にされた。そんな状態になってでも三戒は守るべきだと、自ら争わなかったツチガエルたちは滅びていったのです。法律にがんじがらめにされ、洗脳され、きっと平和がまたやってくると、最後まで国を信じたものたちの最後。それが正しいんだと思いながら滅びていく様は、とても悲しい状況です。

ナパージュは「Napaj」、逆に読むと「Japan」。ナパージュを脅かすウシガエルは中国、ナパージュの国境に目を光らせていたワシはアメリカ合衆国、大きくて力のあるツチガエルの三兄弟は「陸海空自衛隊」、といったところでしょうか。【三戒】は日本国憲法の前文と九条二項でしょう。過去の大殺戮は世界大戦のことでしょう。
他力本願、無責任主義、平和主義。まさに平和ボケ。平和でありさえすれば、戦争や紛争がなければ、奴隷の平和であってもよいと心から望んでしまうほどの国民性。長年洗脳されるとそういう事態に陥ります。中には冷静な者もいて、そくささと国を捨てる者もいるでしょう。ただ残った者たちは平和を信じて相手を信じて、話し合いですべて解決するはずだと信じている。相手を信じてさえいれば、攻撃などされるはずがないと信じている。そこまで世界は甘くはない。戦争はすべきではないけれども、自衛はすべきでしょう。国を守る最低限の力は必要です。お人よしのままでは、国は略奪され、人は追いやられ、滅びてしまう。
この本を読んでいて、日本人の国民性の奥深いところを見たような気がしました。誠実さ、謙虚さ、それは美徳です。が、それだけではやっていけないことを忘れてはいけないなと思いました。

同じジャンルの本は書かないといわれていた、百田尚樹さんですが、このカエルの楽園は2020バージョンが発売されています。続編で恐ろしい病気のことがお話に組み込まれています。隣国で恐ろしい病気がでても、隣の国のことだし、この国は大丈夫とのほほんと過ごす・・・さてカエルたちの末路は??この機会に是非。

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