LFORT BLOG

2020年7月30日

今日の本38(レイジ)

おはようございます。今年は七月は台風ゼロかもしれませんね。観測史上初らしいですよ。梅雨明けも八月にずれ込みそうですね。今年は季節の境目がわかりにくいですね。
今日の本は、レイジ、誉田哲也さん、です。
♯誉田哲也 ♯レイジ 

全てはここから始まる。俺たちはどこへでも行ける。本気でそう思った。震えるほどの予感が、このときは確かにあったんだ。
自分は全能になったような感覚。幼いとき感じたあの感覚。失敗など恐れず、ただただ高みだけを見つめて突き進む。跳躍。背中に羽が生えたように、どこまでも飛べそうな高揚感。あの感覚はいつのまにか消えていた。大人になるとともに、どこかに忘れてきてしまった。普通のレールを見つけ、それに流されただ毎日を生きる。右ならえ。大人であるために安定を得るために己を殺して生きていく。
けど俺はいつまでも追い続けた。ストイックと言えるまでに。
スーツよりも楽器のケースを選んだ。
月給より創作を選んだ。
安定よりもむしろ不安の正体を暴きだす道を選んだ。
残った己たった一人で。曲を作り続けた。誰に聞かせるまでもない唄を・・・・。
でも、気がついたんだ。聴き手のない音楽なんて存在しないって。一人きりで唄っていたって心の中では誰かに向かって唄っているものだって
そう気が付いたのはもう三十も手前で、そう気がついたのは仲間も離れていったあとで、そう気がついたのは一番嫌いだったやつの言葉からだった。
長かった・・・・孤独だった。
音楽を嫌いになってしまいそうなまでに、、追い込まれた。
でも自分が閉じていただけだったんだ。頑なになっていた。
気がついて緩んで周りが見えて。世間には音楽が溢れていた。
昔自分が作った音楽が、自分の知らないところで楽しそうに流れていた。一番自分が全能だと思っていたとき。どこだって行けると信じていたとき。その時の唄が流れていたんだ。
また唄えるよと。
楽しいと思えたなら、仲間に気を許せたら、きっとまた飛べる。どこまでも。

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