LFORT BLOG

2020年7月14日

今日の本33(相棒)

おはようございます。梅雨も終盤ですね。このまま雨が降り続くと土砂災害が広がりそうです。止んでくれることを祈ります。
今日の本は、五十嵐貴久さん、相棒、です。珍しいかな歴史ものです。時は幕末。新選組と海援隊の超有名なあの人物たちのお話です。
#相棒 #五十嵐貴久 #PHP文芸文庫

「いいか、伊東。一つだけ教えてやろう。てめえが殺したのは坂本じゃねえ。この国の明日だ。てめえが斬ったのは、そういう男だったんだよ」
新選組副長土方歳三、海援隊坂本龍馬、二人に下された命令は、大政奉還が迫る中、徳川将軍暗殺未遂を侵した下手人を探せ、というものだった。
国を壊して開けた新しい国を欲する坂本、新選組を幕府の存続を何より大事に思う土方。性格も、立場も全く違う二人。そんな二人が相棒と想い合うまで、たった数日、命の綱渡りの下知を一緒に供用した時間、それはその後の二人の考え方すらもかえてしまうような、ありえないくらい奇妙な時間だった。
龍馬が新しい国を欲する理由も彼らしい。国が開ければ、海へ出て、商売をする。政治なんかに興味はない。諸外国を相手に海運事業するんぞ。こんなに面白いことがあるかと。
土方は、新選組がなくなるとしても、最期は戦場でいかに華々しく散るかが重要であった。だが龍馬と過ごし、新選組が後世に語り継がれることを切に願うようになる。自分たちが確かに存在した。その事実を。
龍馬が太陽なら、土方は月のようだった。二人が酒を飲み交わし、あの頃はああだったな、と冗談めかして喋れる日が来たのなら、どんなにか良かったのに。大声で笑う二人が目に見えるようだ。
歴史上で輝いている人物は、決してブレない。一貫してブレない人がカリスマとなる。龍馬も土方もその一人だろう。

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