LFORT BLOG

2020年4月30日

今日の本11(空飛ぶ広報室)

おはようございます。お休みの日にお出掛けできないのは辛いですね。お買い物も入場制限がかかって行列でした。行列の人が多すぎて待つ時間がとても長く感じ、買い物する前にすでにしんどかったです。このスーパーは買い物かごを減らして、一定の買い物かごしか店内に入れない方式でした。買い物かごが出てくると、その買い物かごが行列の一番前の人に渡される。阪神淡路大震災の時のバケツリレーをちょっと思い出しました。こういう光景をみると、世の中すごいことになってるのだなぁ。と、改めて気づかされました。

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今日の本は、有川浩さんの空飛ぶ広報室です。世界的災害の起こっている今、読みたい一冊です。
#空飛ぶ広報室 #有川浩 #幻冬舎文庫

この本は自衛隊のある広報室長が作家さんに売り込みをかけてきて出来上がった本です。もっと自衛隊を知ってほしい、間違った認識をしてほしくないという広報室の願いがこもった一冊です。
元パイロットの新米広報官が空幕広報室で成長していくお話です。
空幕担当のテレビ局の新人に「戦闘機は人殺しの機械でパイロットも殺人願望があるに違いない」と言われ、自身が#広報官 であることを忘れ「人を殺したいなんて思ったこと、一度もありません!」と「お客様」に向かって思わず怒鳴ってしまう失態から始まります。
その憤りと悔しさの滲んだ声に思わず息をのんだ。こんな酷い言葉ではあんまりすぎると思った。無関心ほど怖いものはない。#自衛官 だって人間だ。私達と同じように。特殊な職業だけれど特殊な人間って訳じゃない。心を持った家族もあるだろう普通の人なのに。
「#自衛隊 の信条は#専守防衛 」
いつでも撃てる、撃つ能力もある、しかし極限まで撃たないことを命ぜられているのが自衛隊だ。いざというときが来ないことを願いつつ、いざというときのための錬成に励む彼らは、無駄に終わらなければならない訓練に命を懸けて臨んでいる。自衛隊が動くときは基本的に不幸なことがあったときだけ。だからこそ、自衛隊は訓練を重ねながらも出動しないこと、無用の長物であることを望まれる。
国民の理解があると有事の際に活動しやすくなる、例えば災害派遣でも、理解してくれる人が多いと少ないとでは出動までに要する時間が違うことがある。阪神大震災、空前の大震災で自衛隊が四時間も足止めを食ったことは未だに社会のトラウマであろう。その四時間で何人救えた?何の為の日頃の訓練だ?最初の第一報が入ってから自衛隊はすぐさま出動体制を整えていたのに。実際に災害派遣の実績を重ねた結果、今では比較的容易に出動が可能になってきているようだ。だがそれは現実の被害を積み重ねた結果だ。被害を前例を作らないと出動できないのはあまりに悲しい。被害者を実績にしないために自衛隊は広報活動をしているのだ。
当初は予定していなかった、付け加えられた最後の章、ぜひ読んでいただきたい。東北大震災。そこには自衛官の活動が明瞭に書かれている。この人たちは国の誇りと思えた。すごい人たちだと思えた。
自衛官。我々はどんな状況にあっても、支援に回るのは当然の義務だ。被災したことは同じでも、我々は有事の訓練を受けている。自分の家族に、もし何かあっても自分は家にいないからなんとかやってくれと常に言い聞かせている。それが自衛官と所帯を持つということ。家族の死に目に立ち会えないことも、家族に看取ってもらえないことも、誰もが覚悟をしている。
全国から支援物資が届いても、自衛官は全く手を付けず、全て被災者に届けていたそうだ。自分たちの最低限の生活用品は各基地の自衛官からのカンパで賄った。そのカンパですらも切り詰めて余らせ、その分を被災者に届けていた。缶飯を食べるのは温めるための燃料を節約して被災者に回すためだ。基地に戻って休んでもすぐにまた救助に向かう。辛い光景をたんくさん見ても、どんなに打ちのめされていても、はやく現場に戻りたい、一人でも多く助けたいという思いからだ。
彼らの背負っているものはあまりにも大きい。重たすぎる。税金から給料をもらっているとはいえ、そこまで見知らぬ他人に尽くせるのだろうか。並大抵の覚悟ではできることではない。日本人が平和ボケでいられるのも、自衛隊の陰ながらの活動があるから、私達は安心して暮らせるのだと思う。もっとたくさんの人が自衛隊を本当の意味で知ってほしい。心からそう思います。

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