2020年4月7日
今日の本1(砂漠)コロナでなかなか外に出れませんね。皆さんは体調いかがでしょうか?
家でできること・・・読書かな?私は本が好きなので、読み終わった本の紹介をつたない文章ですが紹介していければと思います。
そこで共感していただけたり、読んでみようかなと思っていただけることがあれば嬉しいです。
今回は、伊坂幸太郎さんの砂漠。
#kokkoさんの今日の本 #砂漠 #伊坂幸太郎
「その気になればね、砂漠に雪を降らせることだって、余裕で出来るんですよ」
その一言で始まった僕ら5人組が過ごした大学の四年間の物語。
幼稚園から大学までは人生のレールが敷かれていてこれをしなさいあれをしなさいと言われるがままクリアしていればいい、何も考えなくてもやらなきゃいけない事は迫ってくるし、特に何も考えず与えられた議題をひたすらこなせば前に進めた。右ならえ。なんて楽な生き方だろう。
でも大学が終われば、自分の好きなように生きればいいよ、何でもしていいよ、やりたいことを思うがままに人生を謳歌していいよ、と、いままでガチガチに敷かれていたレールが一瞬にして砂と化し、どこまでも砂砂砂‥ゴールのない砂漠に放りこまれる。社会という過酷すぎる砂漠でさ迷い続け、自分に自問自答し、道があっているのか、これでいいのか、一生悩み自分の道を探し続けるのだ。
砂漠に雪を降らせる。
僕らができる事は世界からしたら物凄くちっぽけな事かもしれない。
「目の前に困っている人がいればばんばん助ければいいんですよ」
世界に広がる砂漠のことなんてとてもじゃないけれども面倒見きれない。
でも身近なとこから始めればいい。
そういう人が大勢出てくれば、いつか砂漠に雪を降らすこともできるんじゃないかな。
大学時代に自分自身に迷ったときに、読みたかったな、そう思った本でした。