今日の本177(武士道エイティーン)

おはようございます。夜冷えて目が覚めることが多いこの頃です。かといってエアコンを一晩中つけると空気が乾燥してしまって喉を傷めてしまうので、悩みどころです。風邪をひかれぬようお気を付けください。
今日の本は、誉田哲也さん、武士道エイティーン、です。武士道シックスティーン、武士道セブンティーン、につづく武士道シリーズ第三段です。磯山と早苗の、剣道の高校三年間の集大成です。
#kokkoさんの今日の本 #誉田哲也 #武士道エイティーン

【守破離(シュハリ)】
わたしたちは、もう迷わない。
この道をゆくと、決めたのだから。
急な上り坂も、下り道もあるだろう。
枝分かれも、曲がり角もあるだろう。
でも、そんなときは思い出そう。
あの人も、きっと同じように、険しい道を歩み続けているのだと。

武道とスポーツの違い。
暴力や殺し合いと、武士道の関係。
剣道は、スポーツなのか、武道なのか。
オリンピックの柔道との比較でよく語られるテーマだ。

試合をする剣道はスポーツである。
剣術は、相手を傷つけない竹刀と、自らがケガをしない防具を採用した時点で、真剣勝負を想定した武術から、打ち合いそのものを楽しむ「剣道問う名のスポーツ」になったのである。

現代の剣道はそれでいい。
人が人を斬る必要はない。
よって、斬る技も不要である。
人を斬ることができる技。
それを求めることは、げに恐ろしい事である。
シカケとは、つまり仕掛ける暴力。
オサメとは、その暴力を収める事。
実践的剣道を知るものは少ない。

あたしたちにとっての、剣道。
一撃で相手の戦闘能力を奪う。
相手を殺すのでも、傷つけるのでもなく、
また自分も無傷のまま、戦いを終結させるという、理想。
そういう戦い方を習得するのが武道だ。
試合は実践ではない。あくまでも稽古だ。
相手も自分も一撃で暴力を無効にする。
そういう一本を学ぶため、開始戦に立つ。
竹刀を振るう。
いわば、誰もが同志。
決して敵などではない。
無駄打ちは相手を傷つける。
こっちも傷つく可能性がある。
だから、、、打たずして攻める。
攻める「気」によって相手を充分に崩し、
間違いない機会を捉えて、そこに渾身の一撃を叩き込む。
冴えのある一撃が唯一無二の目的。
だから、それ以下のものは数えない。
外れた打突はなかったことにして、次の一撃を試みる。
双方が無傷であるという仮定に立ち返って、再び学びのために竹刀を交える。

カテェェイヤ、メェェェン、ドゥワァリアー、ツケェエエエイヤ

高校の三年間にしてやっとたどり着いた。
がむしゃらに相手を斬ることばかりを考えていた一年。
勝つということ、何もかもがわからなくなった二年。
そして、
戦いを収めるのが、誰も傷つかないようにするのが武道。
そういう技を学ぶのが武道。そして剣道だ。
それがやっとわかった三年。

高校のその先。
あたしはその先もずっと竹刀を振るっているだろう。
おまえは、どこへ向かうのか。
おまえがどこへ向かおうと、あたしは戦いながら待っている。
ここに戻ってくるのを待っている。
あたしが待っているのは自由だろ。
そう思ってあたしが戦うのは別にいいだろ。
あたしは一人でも、お前と一緒に、戦い続ける。

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