今日の本178(震度0(ゼロ))

おはようございます。最近地震が多いですね。阪神大震災が起こってまだそんなにたっていませんが、南トラフ巨大地震が近年起きそうだとささやかれています。海沿いの方、特にお気を付けください。阪神大震災が起こったときの被災地以外の地域で起きたお話です。
今日の本は、横山秀夫さん、震度0(ゼロ)、です。阪神大震災のさなか、神戸からずっと遠いN県警で起きたある事件のお話です。映画化されています。
#kokkoさんの今日の本 #横山秀夫 #震度0

【個人か?組織か?体裁か?正義か?】
阪神・淡路大震災の前夜、N県警警務課長の不破が失踪した。
県警内部の情報通で、人望も厚い彼がなぜいなくなったのか。

被災地は遠かった。
テレビの画面に目をやる。
濛々と湧き上がる煙。
爆発音に続き真っ赤な炎が宙に舞い上がる。
ああ、見えないだけなのだ。
あの煙の下で多く人が死んでいる。

見て見ぬふりをする人間だけにはなるな—–。
その一言で警察官になった。
人は多くの言葉を支えに生きているようでいて、
実際はほんの幾つかの言葉を拠り所に生きているのだと思う。

どんなに遠くても、助けたいと思う心。
だが目の前の事件に人を割かれる。
だからといって。あれだけの被災を。。。
遠いからといって、人員を割かないのか。

電話回線がパンクし情報もなかなか入ってこない。
ひたすら待機状態が続く。
なぜ、出動命令が出ない!!!
道路も問題だった。近くの近畿管区の車両でさえ、どこまで入り込めているかわからない。
いつでも動けるように、管機、県機、レスキュー車、投光車、できうる限りの装備を待機させた。

震災にかかりきりになっている部下を見て苛立った。
何度も流れる映像。もうそれを見ても痛みすら感じない。
何千何万の人間が死のうが、600キロも離れた彼の地の出来事は無関係なことだ。
N県警の不祥事を世間に知らしめるべきではない。
異常事態を最小限のダメージで軟着陸させるのが最重要事項だ。
カイシャの人間のくせに、なぜ県警の威信が揺らぐ事態を優先しないのか?

音を消したテレビに神戸の惨状が映し出される。
震度ゼロ。
N県警の本部長室はそうだった。
本部長、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ。
組織と個人、それぞれの思惑が交差する。

「もうやめませんか」
パワーゲームに興じる上司たちを見て思わず口に出た。
皆が疑心暗鬼に陥っている。
情報隠し。出し抜き。
「もうやめましょう」
今、そんなことをやっている場合ではないのだ。
今助けを求めている人を、今苦しんでいる人を、誰が守るのか。
なんのための警察官だ。
なんのために警察官になったのだ。
自分がそんなに可愛いか。自分のキャリアがそんなに大切か。
目の前の光景を見て、、、警察が何かわからなくなった。

1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。
戦後初の大都市直下型地震は、関連死を含め6434人の命を奪い、住まいや仕事など暮らしの土台を崩壊させました。自然の偉大さ怖さ、人間のもろさを思い知らされました。いまでも、あの時の記憶は鮮明に残っています。被災した人にとって、過去の事、ではありません。いつまでも記憶に残り、大切な人を失った痛みは一生消えないでしょう。

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