今日の本127(火星に住むつもりかい?)

おはようございます。空模様があやしいですね。今日の夕方から雨が降るようですよ。傘をお忘れなく。

今日の本は、伊坂幸太郎さん、火星に住むつもりかい?、です。
#kokkoさんの今日の本 #火星に住むつもりかい? #伊坂幸太郎

【この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け】
密告、連行、苛烈な取り調べ。
暴走する公権力、逃げ場のない世界。
しかし、この社会で生きていくしなかない。希望のない二択。

【正義ってなんだろう】
毎年、安全地区というのが発表される。毎年三つ、巡回制で回ってくる。安全地区では四か月に一度、計三回公開される。
なにが公開されるかって?
公開処刑だ。
この時代に公開斬首。ありえない。
そうは言っても、ありえるからお話しているのだ。
安全地区に指定された県は、怪しい人物はいないかどうか、不審な言動の人物はいないかどうか、地域の治安を乱す兆しはないかどうかを、一般住民から情報を得ることで、調査対象を狭め、警察の部署「平和警察」はその狭められた対象に対し、調査を行う。平和警察の取り調べはひどく、サディスティックで、罪がなくても、罪を認めてしまうように仕向ける行き過ぎた尋問。平和警察のノウハウをつかえば、それに耐えられる人間はいない。死よりも怖い尋問。楽になりたければ死を選ぶ。連行された時点で処刑はほぼ決定である。
誰も抗議しないのか?
しないのではない、できないのだ。
したら、今度は自分がターゲットにされる。
中世の魔女狩りが、社会の不満や不安を解消する目的があったように、指導者が国民を一つにまとめるのに必要なのは、わかりやすい敵を見つけることだ。誰でもいいんだ。いうなれば、生贄だ。みなが、欲求不満をぶつけることができる標的ならば。さらには、自分はああなりたくない、と委縮することになるなら、最適である。人間を統率する効果的なやり方の一つである。
人間は安心できる情報よりも、危険を煽る情報に、より反応する。たぶん、そのほうが、長生きできる確率が増すから。生き物としての本能に近いんじゃないかな。だから、平和警察がこの人は危険人物だ!と発表されると、信じられない、良い人にしか見えなかったのに、と疑問に思いながらも、人は見かけによらない、と嘆くのだ。
平和警察の行くところ、危険人物ばかり。となる。
だが、
立ち上がった一人の孤独なヒーローがいた。
だけど、
ひとりだと、
全員は助けられない。
ヒーローは、目につく不幸な人間を、全員、救わなくてはいけないのか。という問題。
あっちは助けるけど、こっちは見捨てる。
全員は助けられないから、自分でルールを決めた。
ルールに当てはまる人間だけ助けようと。
ヒーローも悩むのだ。
ひとりの困っている人間を助けたら、ほかの困っている人間もたすけなくてはいけない。
なぜなら、「すべてをの人を救わない」ことは、「偽善」だからだ。
偽善者め!!そう批判されるから。

「正義って何だろう」
映画とかで主人公が敵を倒して生き残ってめでたしめでたしがハッピーエンドだったりする。
でも、主人公も散々人を殺してたりする。。。
殺された敵は悪者なんだから、というけれど、、
ボスはあれだとしても、手下たちはただ真面目に働いていただけかもしれない。
こっちにはこっちの思想、あっちにはあっちの思想と使命感があって、どちらが正義かなんて区別できる??
要するに、正義の味方がハッピーエンドを迎えられるのは、戦国武将がさんざん他の軍の兵士を殺害して、天下統一!!!!、とか言っちゃって、ハハハハハ!!!と、高笑いするのと同じことなのだと思う。勝ったほうが正義なのだ。

ある組織の方針を変えさせたい、と思ったらどうしたらいい?
そのボスを挿げ替えればいいのだ。
役に立つ人間を、組織の上層部に送り込み出世させる。
だが、それでも世の中がすべて正しい状態になることはない。
振り子が行ったり来たりするように、いつだって前の時代の反動が起きて、行ったり来たり繰り返す。振り子を揺れの真ん中で止めることはできないから、行ったり来たりのバランスが大事だ。偏ってきたら別の方向に戻す。スピードが出すぎたらブレーキをかける。できるのはそんな程度の事だけれども、それがなんとも難しい。
「ああ、正義って何だろう」
あの時代では正義だったものが、振り返ってみたら悪だったとか普通にある。
戦争なんて、「自分たちの大事なものを守ろうぜ!!」という掛け声ではじまることが多いのだから。
二度と戦争を繰り返してはいけない、と言っていても、
どこかの国が乗り込んできたら、「自分たちの大事なもの」を守るために闘わなくてはいけない。
その時に正義がどうだのこうだのと、議論している間、相手は待ってくれない。綺麗ごとを言っていては命はないのだ。で、結局、先ほどの戦国武将と同じことになる。
「ああ、正義ってなんだろう」
世の中あっちもこっちも正義だらけ。
こっちも正義。あっちも正義。どれも正解でどれも不正解。
真のヒーローは現れるのだろうか。ちょっとはマシな世の中になればいいなと思う。


火星に住むとこんな感じらしい。3Dプリンタとか太陽光発電システムとか、役に立つらしい。

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