今日の本106(ガソリン生活)

おはようございます。今朝はパラパラ雨が降り出してきました。明日は大雨になりそうです。今日も時間帯によっては、傘が必要かもしれませんね。
今日の本は、伊坂幸太郎さん、ガソリン生活、です。摩訶不思議な、車たちがお喋りする世界のお話です。
#kokkoさんの今日の本 #伊坂幸太郎 #ガソリン生活

【アクセルを踏んで、人生にライトをつける】
そう、望月家の緑デミと話すのは、お隣の車のザッパで、持ち主は学校の校長先生である。
緑デミ(車仲間からはこう呼ばれているが、緑色のデミオ)の持ち主の、望月家を紹介しておきましょう。シングルマザーの母郁子、長男良夫、長女のぞみ、次男亨の四人家族です。たまたま良夫と亨がドライブ中に乗せた、女優が翌日パパラッチに追いかけられた末にトンネル事故で死んでしまったことから、お話は始まります。
ここは不思議な世界で車たちがお喋りできるんです。でもその声は人間には聞こえない。緑デミは、その女優を先日乗せたばかりだとお隣のザッパに話したことから、車たちは女優の事故をイギリス王室のダイアナ妃に重ね合わせて、噂話や真相に話の花を咲かせます。実は影武者が死んだんじゃないかとか本人はまだ生きてるんじゃないかとか。パパラッチも共謀者で逃がしてあげたんだとか。
事故が起こる前、女優さんを緑デミに乗せたとき、周りから嫌煙されたり、虐められたりしたという話を聞いたとき、「僕もいじめられているよ、子どもらしくないからね」とサラッと兄に話します。次男坊の亨は、子どもらしくない精神年齢の高い小学生で、自分も自覚しています。「まぁ苛めというか、好かれてはいないよね」と本人はクラスメイトの幼稚さもあり、あまり気にしていないようです。自分たちが乗せた女優さんが死んでしまったとなっては気になるのは、車も人間も一緒です。好奇心旺盛なところもあり、亨は良夫とともに自己のもとになったパパラッチを探し出そうとします。
そうこうしているうちに、長女の彼氏が半ぐれのリーダーに脅されて長女も危なくなったり、母親も助けようとして巻き込まれたりと、望月家存続の危機が訪れます。車たちも走行中にすれ違ったりするたびに情報交換したりして、なんとか事態を把握しようと四苦八苦。人間が主人公なのか、車が主人公なのか、いやはやわからなくなるくらい、スピード感あふれる展開。果たして望月家に平穏は訪れるのか?
車たちの心配は、人間の感覚とちょっと違うので、いまそこ心配するとこ!?とツッコみたくなる場面も多いです。ああ、でも車からしたら深刻な問題だ。と思い返すんですけれども。マーチやミニ、アルファロメオ、セルシオ、アウディ・・・・いろんな車が登場します。車種名で呼ばれてる車もあれば、配達便の車なんかは黒ニコというあだ名がついていたりします。日本車と外車では感覚が違うようですし(日本人と外国人の違いのような感覚)。彼らが何よりも恐れるのは廃車になること。これは人間と同じで死を意味するからですかね。イキイキとした車たちの会話がたくさん溢れて、車だってことを忘れてしまうくらい、皆おしゃべりです。
もしかしたら、この世界でも聞こえないだけで、車たちはおしゃべりしているのかもしれないですよ。そう、想像してみたら、なんだか嬉しくなりました。

新聞でも本が紹介されていましたよ。

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