今日の本143(犯罪小説集)

おはようございます。台風シーズンやってきましたね。関西にはまだ直接来ていませんが、台風の影響で天気が変動しますので、天気予報のチェックをお忘れなく。
今日の本は、吉田修一さん、犯罪小説集、です。映画:楽園の原作本です。収録されている5つの短編集の中から「青田Y字路」と「万屋善次郎」の2作品を組み合わせ脚色され、映画化されています。原作とは一風変わった仕上がりになっています、どちらもよいです。
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「青田Y字路」
物語の舞台は、青田が広がるとある地方都市。
屋台や骨董市が溢れ、祭客でごった返したある夏の日、Y字路で少女失踪事件が起こった。
必至の捜索活動が行われるもの、少女の行方は知れぬまま。
空しくも事件は未解決のままとなった。

【傷ついた少女】
失踪した少女・愛華と直前まで一緒だった、親友・湯川紡(つむぎ)。
彼女はこの事件を機に心に傷を抱え、罪悪感を感じながら成長していく。
あの時自分が遊ぼうという誘いを断らなかったら・・・
その路地を通るたび、心が痛む。
「愛華ちゃんを探しています」という看板はいつも私に罪悪感を抱かされる。
この道を通るたび、なぜ自分のほうが生きているのかと追い込まれる。
ここで別れなかったら・・・きっと愛華ちゃんは生きていた。
死んでなかった。
自分以上にそう誰もが思っているから。

【容疑者の青年】
当初から疑われていたのは無職の男・豪士。
海外から移住してきた母親の商売を手伝う寡黙な青年だ。
当初捜索活動にも熱心に参加していたが、数年後また少女失踪事件が起こり、
少し変わったところのある彼に、徐々に住民の疑惑が募っていく。
あのとき信じた青年はやはり犯罪者なのか?
結局二人目の少女はすぐに見つかったのだけれども、、、、
一度芽生えた疑惑は消えてはくれなかった。


【きみに見た、ひとすじの光】
遊んでくれる人、誰もいないの?
愛華は花冠を豪士の頭に乗せた。。
そんな優しい君を追いかけようとしたけれども、追いかけられなかった。
こんな自分にも、普通に接して優しい言葉をかけてくれる人がいたんだ。

それだけでも救われただろう。
誰も知らない二人だけの秘密。
あのときちゃんと追いかけて「ありがとう」と一言でも話しかけていたら
・・・あの子は生きていたかもしれない。

自分を救ってくれた少女を殺害したとして疑われることになり、どんなに辛かっただろう。
せめてこの記憶だけでも
きれいなままでいて欲しい    そう思います。

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