今日の本107(聖なる怠け者の冒険)

おはようございます。土砂降りです。カッパに傘に長靴。雨の日でも子供にとっては楽しいことがいっぱい・・・のようですが、大人になるとそんなこと忘れてしまうのでしょうか?
今日の本は、森見登美彦さん、聖なる怠け者の冒険、です。森見さんといえばコアなファンがたくさんいらっしゃる作家さんです。京都を舞台にした、摩訶不思議、森見ワールドを堪能してください。

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【主人公だから頑張らないといけないなんて、いったい誰が決めた?】

むかーしむかし。といっても、それでもむかしではないのである。

京都に怪人が現れた。そいつは虫食い穴のあいた旧制高校マントに身を包み、ステキに可愛い狸のお面をつけていた。

そんなかっこうをした人物が白昼に裏路地でうごうごしていたら、手間ひまを惜しまぬ正義の人は迷わず通報するだろう。

「怪人というからには悪事を働いてしかるべきだ。そうとも」

はやまりたもうな。怯える京都一般市民をしり目に、怪人は黙々と活躍をつづけた。泣いた迷子を祖母のもとへ連れていき、銃撃戦一歩手前の夫婦喧嘩を仲裁する。怪人は意外にも「いいやつ」だったのである。

そんな冒頭で始まるので、大冒険のはじまりはじまりぃ~・・・・・

かときや、森見ワールドはそうはいきません。ふわふわと浮いている、なんともいえぬ倦怠感。ああ、気がつけばいつもみんな怠け者になっている。なんて不思議な世界でしょう。

主人公が呆れるくらい怠ける一方で、正義の味方ぽんぽこ仮面が一生懸命頑張ります。ぽんぽこ仮面はこれまで街中の困っている人間を助けてきたヒーロー、だけれども、最後にはなんだかんだひっぱられて・・・。主人公なのに怠け者。正義の味方なのに逃亡者。迷走を続ける探偵さん。でてくるでてくる癖のある登場人物たち。

読んだ後はあなたも全身の力が抜けて、もふもふのお座布団の山の中にダイブしたくなるでしょう。やらなきゃならないことだって「明日にしよう」と、内なる怠け者が囁くでしょう。

「イヤになるくらい怠ければいい」

諸君。かくして聖なる怠け者たちの充実した土曜日が終わり、、、日曜日が始まる。

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